校則改革 理不尽な生徒指導に苦しむ教師たちの挑戦

著者 河﨑仁志 ・斉藤ひでみ・内田良 著
販売価格1,980 (税込)
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生徒に〝理不尽校則〟を
「押し付けるのはもうできない」
中学校・高校教師の「校則改正」の実践を紹介

本書は、学校は大人=教師がつくっているのだという自覚と責任感をもって編まれている。校則見直しの必要性が叫ばれる今日、教師自身が時代の流れや生徒の思いを受け止めながら、どのようにそのあり方を考え、また変革してきたのかの具体例が記された。

―はじめに(内田良)より

近年、全国的に地毛矯正、下着の色の検査、髪型の厳格な規定など、生徒の人権を脅かす校則が是正され始めています。明らかに人権侵害が指摘される項目以外にも

・寒暖の変化が激しい年なのに冬服の解禁日が決められている
・男子はスラックス、女子はスカート

など、登校が苦しくなる校則がまだ多く存在しています。そもそも教師は、生徒に押し付けている校則の制定理由を、しっかりと説明できるでしょうか?
「校則を緩めると学校が荒れる」から?
本書座談会では以下のように言及された先生がいらっしゃいました。

かつては、生徒の心の変化を読み取るうえで、服装などの変化を見とるのは、有効な手段だったと思うのです。「目つきや表情が悪くなった」から次に「服装等が変わった」、だから変化の原因となっている心情に向き合おう、と。でも、今は「まず服装を指導する」。これでは心情の部分が全く解決していなくて、恰好だけ直すのなら、その指導は一体何のために行っているのでしょうか。

学校の主役は子どもたちのはずです。
本書では、子どもが快適に過ごせるよう、学習環境を支える校則の在り方を追究します。

以下に各種メディアで話題になった、「兵庫県明石市立朝霧中学校の校則の改正の具体例」を示します。

中学校と高校それぞれの現役教師による葛藤と闘い

第1章と第2章は中学校、第4章は高校における具体的な改革実践を掲載しています。生徒へのやさしい思いだけではなく、教師目線だからこその、教師の働き方の展望も記されています。教師の業務削減を意識している点は、他書に類を見ない本書の特長です。

第3章は中学校、第5章は高校の現役教師による「覆面座談会」です。あえて、とくに改革に取り組んでいるわけではない教師を交えています。ごくありふれた教師のリアルな声から校則問題を考えたい読者は、覆面座談会から読み始めることをおすすめします。

最後の第6章は、過去からいまへのメッセージ(教訓)です。かつて個性尊重を求めて闘った1990年代の教師の実践と、いま私たちが目指すべき「校則改革」を内田良先生に橋渡ししていただきました。

また、随所にコラムとして、校則問題に取り組む有識者らを中心に、マスコミ関係者、研究者、弁護士、支援活動団体代表、元校長、小学校教師、中学校教師と、さまざまな角度から校則改革に向けたアイデアを提案いただきました。

今後、校則を見直すことを検討されていらっしゃる先生や、校則に苦しむ保護者さまなど、多くの方のヒントになることを願います。

「先生もまた、生徒とともに、『自分たちのコミュニティ(職場)は自分たちでつくる』仲間です」

―苫野一徳(哲学者・教育学者)

「多様性を尊重するとは、これまでのルールを変えたり、新しくルールを作るための知恵や技術を指すのだ」

―遠藤まめた(一般社団法人にじーず代表)

「学校や教師の姿勢がいま、問われている」

―氏岡真弓(朝日新聞社編集委員)

主なコラム執筆者

  • 大津尚志(教育学者)
  • 後藤富和(弁護士)
  • 西郷孝彦(元世田谷区立桜丘中学校長)
  • 真下麻里子(弁護士)
  • 室橋祐貴(日本若者協議会代表理事)
  • 吉川裕基(NHK記者)

関連書籍『ブラック校則』 編・荻上チキ、内田良 (2018年8月刊行)⇒ 詳細はコチラ

校則改革 理不尽な生徒指導に苦しむ教師たちの挑戦

著者 河﨑仁志 ・斉藤ひでみ・内田良 著
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著者 河﨑仁志 ・斉藤ひでみ・内田良 著
出版年月 2021-12-21
ページ数 264
ISBN 9784491047461

巻頭資料 校則の新旧比較と改正に伴う動きの時系列表 令和二年度朝霧中学校 校則を考える会

第一章 校則改革で得られるもの ―兵庫県明石市立朝霧中学校の事例から 兵庫県明石市立朝霧中学校教諭 河﨑仁志

第二章 中学校校則改正 不登校対策から、校則見直しへ 福岡県糸島市立前原西中学校主幹教諭 森恵美

コラム① 正の多様性を前提とした学校のルールを作ろう ~LGBTユース支援の立場から~ 一般社団法人にじーず代表 遠藤まめた

第三章 中学校教師 校則に関する覆面座談会

コラム② 不人情の教育 元東京都世田谷区立桜丘中学校長 西郷孝彦

コラム③ 小学校教師が考える思考力を育てる校則指導 公立小学校教諭 五十公埜雅明

第四章 高校教師からの令和の校則改革案 岐阜県高等学校教諭 斉藤ひでみ

コラム④ 誰の声で校則は変わるのか NHK岐阜放送局記者 吉川裕基

第五章 高校教師 校則に関する覆面座談会

コラム⑤ 「個人の尊厳が守られる学校」を実現するために NPO法人ストップいじめナビ!理事・弁護士 真下麻里子

コラム⑥ 外国との比較からみた日本の校則 武庫川女子大学准教授 大津尚志

コラム⑦ 日本社会に人権意識を 「日本若者協議会」代表理事 室橋祐貴

第六章 個性尊重のため先生たちが闘った 内田良

コラム⑧ いま、学校が変わるとき 朝日新聞編集委員 氏岡真弓

コラム⑨ 子どもの権利 大人が声あげよう 弁護士・福岡市立警固中学校PTA元会長 後藤富和

コラム⑩ 自分たちの学校は、自分たちでつくる 熊本大学准教授 苫野一徳

コラム⑪ 嚆矢は放たれた───放送部員との「靴下を折る」校則改革 兵庫県加古川市立陵南中学校教諭 宮本崇志

河﨑仁志 
兵庫県明石市立朝霧中学校教諭
令和2年度より生徒指導部長として勤務校の校則改革を行い、朝日新聞、神戸新聞など各種メディアに取り上げられた。現在は職務の傍ら、校則についての情報発信やアドバイスを行っている。Twitterのアカウント@kawasaki80000

斉藤ひでみ 
岐阜県高等学校教諭。2016年8月より「斉藤ひでみ」名で教育現場の問題を訴え続け、国会や文部科学省への署名提出、国会での参考人陳述等を行う。共著に『教師のブラック残業』(学陽書房)。『迷走する教員の働き方改革』『#教師のバトン とはなんだったのか』(岩波ブックレット)。ドキュメンタリー「聖職のゆくえ」(福井テレビ)出演。本名は西村祐二。

内田良 
名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。スポーツ事故、組体操事故、「体罰」、教員の部活動負担や長時間労働などの「学校リスク」について広く情報を発信している。著書に『ブラック校則』、『ブラック部活動』(いずれも東洋館出版社)、『部活動の社会学――学校の文化・教師の働き方』(岩波書店)、『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』(光文社新書)など多数。

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