算数授業研究 No.164 学年別 主要単元で見る授業づくりのコツ36
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商品説明
編集後記より
教員を初めてすぐのころ,わり算の筆算の単元をどう教えていくかを学年の先生方と話し合ったときの先輩の言葉を今でも覚えている。「筆算の仕組みをあれこれと教えても,子どもはこんがらがるだけだよ。意味の授業は早めに切り上げて,繰り返し練習していかなきゃいけない。筆算ができるようになっていく過程で,子どもは筆算の意味を理解していくんだ。バスケットボールの練習と同じだよ。意味が分かったって,うまくならないでしょ。意味が分かることはうまくなってから,あとからついてくるのさ」と。当時,部活を担当していて,バスケットボールの指導に悩んでいた私は「なるほど,そうだな」と妙に納得していた。それから,子どもたちがどうすれば筆算をできるようになるか,練習の方法を考えていくことが教材研究だった。スモールステップの計算練習プリントを作り,毎時間プリントの計算練習の時間を多くとっていった。
そんな授業をしているときには,子ども主体の授業をつくっていくという発想はなかった。授業づくりで悩むこともなかった。悩んでいたのはプリントづくりの方法だった。
今,子ども主体の深い学びの授業が求められているが,そんな授業はなかなか簡単にできるものではない。子どものことを考えれば考えるほど,授業がうまくいかないと思っている先生方がたくさんいる。そんな先生方へ,授業づくりのコツが見えてきて,実際の授業で生かされる一冊になったらうれしいと思っている。
(中田寿幸)
