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道徳科授業スタンダード - 東洋館出版社
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道徳科授業スタンダード

ISBN: 9784491036694

田沼 茂紀/編著

セール価格 2,420(税込)
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校種: 小学校

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商品説明

●パッケージ型ユニット(単元型学習)で、子供の「思考」が働き「学び」が深まる!
●カリキュラム・マネジメントを意識した年間計画、「通知表記入文例」も充実!

【充実の各学年実践事例・全10本】
■小学校又は中学校事例(10p)の基本構成
○発達の段階を踏まえて単元構成
○1年を通じて養い資質・能力
○学びの見取りツール
○カリキュラム・マネジメントを意識した年間計画
○ユニットを構成しよう(小単元の流れ)
○本時の授業展開
○通知表記入文例

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《道徳科授業づくりの要諦となる必須要件》
♥子供の課題意識によって導かれる教科教育型授業を目指すことが大切です。
♥道徳科は予め授業展開形式が定められた指導過程論では「考え、議論する」授業にすることができないので、「主体的・対話的で深い学び」を可能とする子供の視点に立った学習プロセス論を前提とした授業づくりが必要である。
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道徳科授業は、道徳教材を用いながら主題設定した道徳の内容項目という協同思考のための共通課題の窓口をもって交流する時間です。その協同学習で手にするのは、自分と異なる多様な価値観をもつ仲間の見方・感じ方・考え方にふれることです。そこでの意図的道徳的体験を通して自らの価値観を再吟味・検討し、確かな個としての高められた道徳的価値観を個別に構築するところに道徳学習の意味があります。そこで得たものは、ゴールフリーな個別の道徳学びとしての再構築された自らの道徳的価値観です。

子供の道徳的価値観とは個性的であり、個別的です。よって、道徳科授業はそんなスタートフリー、ゴールフリーな子供の道徳学びを深めるための道徳的追体験と、多様な価値観に触れるという道徳的感情体験の場となるようにします。その際に必要なのが、協同思考を展開するための共通追求学習課題であり、子供一人一人が自らの道徳的価値観を高めるために自問自答する上で必要な「自分事としての学習課題」なのです。

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《道徳科授業で「学習テーマ」が果たす役割》
♥本時の道徳科授業で的確に課題追求するための方向付けの役割を果たす。
♥教師の意図する指導方向と子供が含意する個別な学習課題との齟齬が生じないよう、予め明確にする役割を果たす。
♥共通追求学習課題や個別な学習課題を「学習テーマ」として明確に方向付けすることで、主題を構成する中心価値とそれから派生する関連価値の関係性を把握しながら混乱なく道徳的価値体系として学べるナビゲーターの役割を果たす。
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よい道徳教材には、必ず多様な道徳的価値が同居しています。
たとえば、友情、思いやり、寛容、公正公平さ等々、教材に含まれた道徳的価値構成を理解しつつ授業構想したとしても、最初に「今日は思いやりについて考えてみましょう」といったナビゲートをしないと途中で齟齬を来すことになります。いくら教師が思いやりを主題に授業構想していたとしても、子供の中に友情という価値で捉えた子や公正公平という価値で捉えた子がそのまま放置されていたら、学習展開と共に微妙な発言内容の食い違いが露わになってきます。

子供が「おや?」と思って教師の意図に気付いたとき、それからどうするでしょうか。きっと腹立たしさの中で自らの浅はかさを後悔し、憤懣やるかたない思いで道徳的思考のシャッターを閉じるのではないでしょうか。そうならないための「学習テーマ」、「学びのめあて」といったナビゲートが必要なのです。

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《パッケージ型ユニットを構想する3つの視点》
♥教科書を縦横に駆使しながら、自校の道徳科年間指導計画を入れ子構造で構想する。
♥道徳科授業を年間35時間の大単元として捉え、大単元⇒中単元⇒小単元と意図的・計画的・発展的にその指導構想を具体化する。
♥リアルタイムな指導と評価一体型カリキュラム・マネジメントを実現する。
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道徳科パッケージ型ユニットとは、道徳科年間指導計画を生きて血の通う、必要不可欠な課題探求型道徳科授業を生み出す大いなる仕掛けです。
その仕掛けは、1年間の指導計画を単純な入れ子型構造によって構成しようとするものです。つまり、年間35時間の道徳科授業を大きな1つの単元として捉え、その中に学期毎の中単元、月毎や数時間構成の小単元を意図的・計画的に配置することで、学校教育目標や子供たちの道徳的実態を踏まえて設定した道徳教育全体目標・各学年別道徳教育重点目標を実現していこうとする主題配列法、道徳科カリキュラム構成法なのです。
そして、それは同時に道徳教育年間指導計画を機能的かつ効果的に行うカリキュラム・マネジメントそのものです。本書では、一定の目標的方向性と意図的指導方向性とを兼ね備えカリキュラムデザインした10の実践事例を掲載しています。

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《パッケージ型ユニットの構成パターンモデル》
◆パターンⅠ:設定テーマに即して、同一価値内容を複数時間ユニットで組む。
◆パターンⅡ:設定テーマに即して、異なる価値内容を組み合わせて複数時間ユニットで組む。
◆パターンⅢ:テーマの中心となる価値内容を他の価値内容で補強したり、他教科等の学習に含まれる価値内容と関連付けたりしてユニットを組む。
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パッケージ型ユニットによる道徳科授業づくりの前提は、各教科同様に課題探求型協同思考学習の実現にあります。個々の道徳的なものの見方・感じ方・考え方は道徳的体験や道徳的気付きの個人差を前提に成り立っていますが、道徳科授業ではそのスタートフリーな状態で相互が協同思考活動を展開することに特色があります。

道徳的実態という立ち位置が異なる者同士が互いの多様な価値観を披瀝し合い、互いに受容・容認し合い、その学習プロセスを経て自らの価値観を再吟味・検討することで新たな個としての価値観創造できることを意図しています。そのための手続きとして、まず自らの道徳的価値観を再吟味・検討する必然的動機として「共通追求学習課題」が明確になっていなければなりません。そして、協同思考学習という課題追求プロセスを介して互いに共有し合えた価値に対する一定の望ましさとしての共通解が形成されます。さらには、その共通解を自分事として受け止め、自らの価値観に照らして再吟味・検討を加えることで個としての納得解が紡がれてきます。

このような道徳科授業での個としてのゴールフリーな道徳学びを成果として期待する以上、多様な価値を内包した日常的道徳生活としっかり向き合えるような多様な組み合わせ構成でのパッケージ型ユニットを考えていく必要があるのです。