板書で見る全単元・全時間の授業のすべて 社会 小学校5年

著者 澤井 陽介 編著
中田 正弘 編著
販売価格3,080 (税込)
- ポイント/円 還元

新規会員登録キャンペーン開催中!

Amazon American Express Apple Pay Diners Club FamilyMart Google Pay JCB Lawson Mastercard Ministop 7-Eleven Shop Pay Visa

 

「板書シリーズ 社会」の編著者である、国士舘大学教授、前文部科学省視学官
澤井陽介先生に「板書シリーズ 社会」の特徴や活用の仕方についてお話を伺いました。

社会科らしい「見方・考え方」とは…

私はよく研究会などで、「中学校の先生は“教科”の専門家で、小学校の先生は“教育”の専門家である」という話をします。
中学校の先生は専科ですが、小学校の先生はいろいろな教科を教えます。中学の教科書は専門性の高い資料集のようなイメージですが、小学校の教科書は問題解決の授業展開が分かるようにしながら、どんな先生方にも使いやすいように、汎用性高く作られています。

また、中学校の社会科では、世界の動きを背景に日本の動きを見るようになり、視野が広がります。また、歴史的に見る、地理的に見るなど、専門的に学問を背景とした見方、多面的、多角的な考察の仕方になっていきます。

一方、小学校の社会科では、地理的に見る、歴史的に見るという前の段階で、一つの地点だけ見ていると分からないけれど、「空間を広げて見る」と捉えやすくなるとか、一つの時点だけ見ていると分からないけど、「時間の経過で見る」とものごとの意義付けが分かるといった見方を大事にしています。これらが、中学校社会科の地理的分野、歴史的分野の学習につながります。

また、小学校における人と人や事象と事象との関係性、「つながり」を見ていくという見方が、中学校社会科の公民的分野につながっていきます。小学校の中学年ではこの「つながり」を複合的に見るのではなく、一つの立場に立ってしっかりと見ていきます。

小学校で「空間を広げて見る」「時間の経過で見る」「つながりで見る」という学び方を大事に授業展開し、問題解決を積みかさねることが、中学校の学習につながるということです。言い換えれば、それが社会科らしい「見方・考え方」だということになるのです。

社会科の学習評価

評価において大事なのは「目の前の子供たちにどういう人間に育ってほしいか」を考えることです。はじめに評価ありきで考えると、授業を定型化したり、パターン化したりしてしまう危険性があります。それでは本末転倒です。

この授業を通して、今回の学習指導要領のどの部分の資質・能力を身に付けさせようとしているのか、どんな力を育てたいのかを、先生自身が考えた上で評価をすればいいのです。これはどの教科にも言えることだと思います。

中央教育審議会答申でも複数の単元にまたがって評価してもいいとしているわけで、評価がはじめにありきではなくて、資質・能力ありきだと言っているのです。ですから1年間を俯瞰して、「この単元はこういうねらいでいこう」「この単元は子どもにうんと任せてみよう」といったメリハリがより大事になってきます。

社会科は、みんなで調べて考えて進めていく、集団思考の教科なので、子ども一人一人が自分の学習を振り返ったり、調べ方を考えたり、考え直したりする場面を、単元のどこで設定すれば一番自然な流れになるか、1年間を見通してどの単元でどの程度入れたらいいかなどと、知恵を働かせなければいけません。一様、一律にこれがいいというような授業の定形化を求めているわけでもありませんから、教師一人一人が考えるべきことなのです。

新しい「板書シリーズ」では、巻頭の理論ページに学習指導要領の趣旨を踏まえ、その学年で身に付けてほしい資質・能力や授業づくりのポイント、評価の進め方等をまとめています。本シリーズにはたくさんのヒントがつまっているので、ぜひ参考にしてみてください。「評価をしなくてはいけないからこういう授業をする」というのではなく、目の前の子どもにどう育っていって欲しいかがまず先にあって、それを具体的にイメージすることができれば、「ここでこそ評価すべきだ」という場面が分かると思います。

「板書シリーズ 社会」の活用法

私は教育学部を出ているわけではなく、最初は民間企業に勤めていて、その後に通信教育で教員になっていますから、教師になりたてのころは専門性が足りていないなかでいきなり全教科を教えなくてはいけませんでした。当時の私にとっては、教科書と指導書が頼りでした。そんな中で、社会科は逆に教科書を見ても、そのまま授業ができるようになっていなかったから、むしろ資料を中心に子供たちとやり取りしながら楽しくできたのです。

多分、先生方が一番基盤にするのは教科書だと思うのですが、社会科の教科書というのは汎用性を高くしてつくっていますので、教科書だけで1時間の問題解決の授業が満足できるようにできるかと言われると疑問です。だから「板書シリーズ」に載っているような事例をつまみ食いしながらやるとよいと思います。

「板書シリーズ」では見開き1時間で授業の流れがわかるようになっていて、どこでどんな目的でこの資料を使うか、活用するかということが分かりやすくなっています。

付属しているDVDには、そういった資料が収録されていたり、資料活用の仕方のヒントが載っていたりするので、それをぜひ併用しながら板書のイメージと併せて資料の使い方について考えていただくと参考になると思います。

ただ、いつまでも「板書シリーズ」に頼るだけの授業をやっていては駄目です。自分のライフステージを考えて、「板書シリーズ」をうまく使って積み上げていってもらうといいかなと思います。授業というのはこういう資料の出し方をして、こういう展開でこうまとめ上げれば一定の授業ができるのだということが「板書シリーズ」でわかったら、さらに地域や学校、子供たちの実態を踏まえ、そこに教師としての自分らしさを入れながら、目の前にいる子どもたちとの共同作業で板書計画を考えていって欲しいと思います。

指導書すら見ない先生がいるという話を聞くこともあります。春季、夏季、冬季の休業日を利用するなどして、先生方にはぜひ教科書や指導書に一回は目を通して頂きたいと思います。指導書をベースにしながら、自分なりに工夫するというステップを踏んでいくと、学習指導要領の言葉の意味がよく分かってくると思います。

 

板書で見る全単元・全時間の授業のすべて 社会 小学校5年

著者 澤井 陽介 編著
中田 正弘 編著
販売価格3,080 (税込)
- ポイント/円 還元

新規会員登録キャンペーン開催中!

Amazon American Express Apple Pay Diners Club FamilyMart Google Pay JCB Lawson Mastercard Ministop 7-Eleven Shop Pay Visa

この商品に興味がある人におすすめ

著者 澤井 陽介 編著
中田 正弘 編著
読者対象
出版年月 2020-03-10
判型 B5
ページ数 284
ISBN 9784491040011
在庫 在庫あり

はじめに
本書活用のポイント
 第5学年における指導のポイント
 第5学年で育成する資質・能力と授業づくりのポイント
 主体的・対話的で深い学びを目指す授業改善のポイント
 子供が見方・考え方を働かせる授業づくりのポイント
 板書の工夫のポイント
 学習問題とめあての設定のポイント
 学習評価のポイント

1 わたしたちの国土
 0導入(オリエンテーション) 1時間
  第1時 宇宙から地球をながめて、学習の見通しを立てよう

 1 世界の中の国土 4時間
  第1時 地球儀や世界地図を活用して、子供たちに興味をもたせよう
  第2時 地図帳やタブレットを活用し、国々の位置や特徴等について調べよう
  第3時 日本の国土の特色をつかもう
  第4時 これまでの学びをまとめよう

 2 国土の地形の特色 3時間
  第1時 ランドサットマップから地形の特色を読み取り、学習問題をつくろう
  第2時 我が国の様々な地形を白地図にまとめよう
  第3時 地形についてまとめた白地図から日本の地形の特色を考えよう

 3 高い土地のくらし―群馬県嬬恋村 5時間
  第1時 資料から問題を見いだし、学習問題をつくろう
  第2時 資料をもとに、嬬恋村の開拓について調べよう
  第3時 資料をもとに、高地で行われている野菜づくりの工夫を調べよう
  第4時 資料をもとに、高地でさかんに行われている産業について調べよう
  第5時 学習を振り返り、学習問題に対する考えをまとめよう

 4 国土の気候の特色 3時間
  第1時 資料から問題を見いだして予想を出し合おう
  第2時 資料をもとに調べ、気候の特色を考えよう
  第3時 白地図や文献で調べたことをまとめよう

 5 あたたかい土地のくらし 4時間 
  第1時 資料から問題を見いだして予想を出し合おう
  第2時 資料から情報を読み取り、気候を生かした産業について考えよう
  第3時 情報を読み取り、気候を生かした産業について考えよう
  第4時 学習をふり返り、まとめをしよう

2 わたしたちの生活と食料生産
 0導入(オリエンテーション) 1時間
  第1時 給食の献立から、食料生産に関心をもとう
 1 くらしを支える食料生産 4時間 
  第1時 食べ物の産地調べから学習問題をつくろう
  第2時 米の主な産地について調べよう
  第3時 農作物や畜産物の主な産地について調べよう
  第4時 学習を振り返り、学習問題についての考えをまとめよう
 2 米づくりのさかんな地域 8時間 
  第1時 資料から庄内平野の米づくりに関心を高めよう
  第2時 庄内平野の米づくりについて学習問題をつくり予想し合おう
  第3時 米づくりの一年や、農家の人々の協力について調べよう
  第4時 生産性を高めるために、どのような工夫があるのか調べよう
  第5時 農家を支えている人たちは、どんなことをしているのか調べよう
  第6時 収穫した米は、どこにどうやって運ばれているのか調べよう
  第7時 農家の人たちがかかえている課題と解決策について調べ、関連図にまとめよう
  第8時 学習問題に対する自分の考えをまとめ、農業の発展について考えをもとう
 3 水産業のさかんな地域 7時間
  第1時 資料から問題を見いだし、予想を基に学習計画を立てよう
  第2時 長崎県のまきあみ漁について調べ、工夫や努力を見つけよう
  第3時 長崎県で水あげされた魚の流れを調べ、工夫や努力を見つけよう
  第4時 つくり育てる漁業について調べ、工夫や努力を見つけよう
  第5時 水産加工工場について調べ、工夫や努力を見つけよう
  第6時 水産業の課題について考えよう
  第7時 学習問題のまとめをし、これからの水産業の発展について考えよう

 4 これからの食料生産とわたしたち 5時間
  第1時 これまでの学習や資料から、食料生産における課題を話し合おう
  第2時 食生活の変化を具体的にとらえ、食料生産への影響を考えよう
  第3時 食の安全・安心を守るために働く人に迫り、その取組を理解しよう
  第4時 食料の安定確保のための取組を知り、これまでの学習を整理しよう
  第5時 これからの食料生産について、取組や考えをまとめよう

3 わたしたちの生活と工業生産
 0導入(オリエンテーション) 1時間
  第1時 大単元を見通しためあてをもとう

 1 くらしを支える工業生産 3時間 
  第1時 身の回りの工業製品について話し合って学習問題をつくり、予想を出し合おう
  第2時 資料をもとに調べて、日本の工業の様子を話し合おう
  第3時 調べたことをもとに話し合って、学習問題に対する考えをまとめよう

 2 自動車をつくる工業 7時間 
  第1時 資料から自動車産業の様子を調べよう
  第2時 疑問を出し合い、学習問題をつくろう
  第3時 工場見学を通して働く人たちの工夫や努力を考えよう
  第4時 関連工場について調べ、工場同士のつながりについて考えよう
  第5時 完成した自動車の行方を考えよう
  第6時 自動車はどのように開発されているのか考えよう
  第7時 既習内容をもとに日本の自動車づくりのよさをまとめよう

 3 工業生産を支える輸送と貿易 5時間
  第1時 疑問を出し合い、学習問題をつくろう
  第2時 資料から情報を読み取り、考えよう
  第3時 読み取った情報を、白地図にまとめながら考えよう
  第4時 調べた事実をつなげながら考えよう
  第5時 調べたことや考えたことをつなげ、学習問題に対する考えをまとめよう

 4 これからの工業生産とわたしたち 5時間
  第1時 資料をもとに話し合って学習問題をつくり、予想を出し合おう
  第2時 資料をもとに調べて、伝統的な工業生産の様子について話し合おう
  第3時 資料をもとに調べて、大田区の工業生産の様子について話し合おう
  第4時 資料をもとに、日本の工業生産の課題について話し合おう
  第5時 学習したことを振り返り、これからの工業生産について話し合おう

4 情報化した社会と産業の発展
 0導入(オリエンテーション) 1時間
  第1時 私たちの生活をとりまく情報をどのように活用しているのだろう

 1 情報産業とわたしたちのくらし 6時間 
  第1時 日常生活の様子から情報産業とくらしの関係に興味をもとう
  第2時 実際のニュース番組の様子から疑問をもち、学習問題をつくろう
  第3時 インターネットも活用しながら調べる活動をしよう
  第4時 インタビューや映像資料から、番組製作の工夫や努力を捉えよう
  第5時 テレビ放送の影響を考えよう
  第6時 学んだことをフローチャートにまとめよう

 2 情報を生かす産業 5時間
  第1時 情報と販売との関わりについて話し合い、学習問題をつくろう
  第2時 コンビニエンスストアでは、どのように情報を集め、何に生かしているのだろう
  第3時 コンビニエンスストアの、情報を活用した輸送について調べよう
  第4時 コンビニエンスストアの、情報通信技術を活用したサービスを調べよう
  第5時 コンビニエンスストアでの情報活用について関係図でまとめよう

 3 情報を生かすわたしたち 4時間
  第1時 インターネットとの関わりを考える
  第2時 情報活用のルールやマナーを考える
  第3時 インターネットでの情報の取捨選択の必要性を考える
  第4時 これまでの自分の情報モラルを見直し、情報活用宣言をつくろう

5 わたしたちの生活と環境
 0導入(オリエンテーション) 1時間
  第1時 自分たちの生活は、自然とどのように関わっているのだろう

 1 自然災害を防ぐ 5時間
  第1時 これまでに日本では、どのような自然災害が起こったのだろう
  第2時 地震や津波の災害に、どのような対策をしているのだろう
  第3時 風水害に、どのような対策をしているのだろう
  第4時 火山や雪の災害に、どのような対策をしているのだろう
  第5時 自然災害と自然条件との関わりや、防災対策について自分の考えをまとめよう

 2 わたしたちの生活と森林 6時間
  第1時 日本の森林は、どのようになっているのだろう
  第2時 学習問題をつくり、学習の計画を立てよう
  第3時 どのように森林を守っているのか白神山地を調べよう
  第4時 林業で働く人は、どのように森林をつくっているのだろう
  第5時 森林にはどのような働きがあり、どのように利用されているのだろう
  第6時 わたしたちは、森林や森林資源とどのように関わっていったらよいだろう

 3 環境を守るわたしたち 5時間
  第1時 写真資料を見比べて問いをもち、学習問題をつくろう
  第2時 資料から当時の社会の様子を読み取ろう
  第3・4時 家庭や地域・工場・自治体の取組を調べよう
  第5時 これまでの学習を振り返り、学習問題の結論を出そう
  第6時 新たな問いを見いだし、主体的に選択・判断しよう

編著者・執筆者紹介

澤井陽介
国士舘大学教授。昭和35年・東京生まれ。社会人のスタートは民間企業。その後、昭和59年から東京都で小学校教諭、平成12年から都立多摩教育研究所、八王子市教育委員会で指導主事、町田市教育委員会で統括指導主事、教育政策担当副参事、文部科学省教科調査官、文部科学省視学官を経て、平成30年4月より現職

中田正弘
帝京大学大学院教授。昭和55年、東京都公立小学校教諭、平成5年、杉並区教育委員会指導主事、中央区教育委員会指導主事を経て、平成14年から東京都教育委員会指導主事、同委員会副参事などを経て、現職
【2020年3月現在】

過去に見た商品