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月刊 初等教育資料2025年7月号

ISBN: 4910044350756

文部科学省教育課程課・幼児教育課/編

セール価格 770(税込)
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タイプ: 書籍
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特集Ⅰ

防災教育の充実


令和4年3月に、「第3次学校安全の推進に関する計画」(以下、「第3次計画」とする)が閣議決定されました。第3次計画では、「学校における安全に関する教育の充実」の方策の中に、「地域の災害リスクを踏まえた実践的な防災教育の充実」が挙げられ、防災教育の重要性が改めて、「充実」という言葉を用いて強調されました。また、小学校において、自ら主体的に避難行動をとったり、環境の安全を図ったりすることを学び、中学校以降における防災教育につなげることが求められていることから、文部科学省からは、「実践的な防災教育の手引き(小学校編)」が指導参考資料として共有されています。
初等教育資料では、令和元年に「学校における防災教育の推進」、令和3年に「防災教育の推進」をテーマに特集を行ってきましたが、本特集ではこれまでの防災教育を更に充実させるために、「防災教育の充実」をテーマに、はじめに、これまでとこれからの防災教育について論説し、座談会において学校における防災教育の充実のポイントを整理し、次に、そのポイントを踏まえた具体的な実践事例を紹介します。

特集Ⅱ

学習指導要領における指導のポイント[総合的な学習の時間]

デジタル学習基盤の活用による質の高い探究的な学び


総合的な学習の時間では、探究的な学習の過程が発展的に繰り返されます。この過程において、ICT端末(以下、「端末」とする)を適切かつ効果的に活用し情報の収集・整理・発信などの学習活動を行うことで、質の高い探究的な学習となり、この過程が高度化していきます。
令和6年12月25日の中央教育審議会総会における大臣諮問では、「質の高い探究的な学びを実現するための『総合的な学習の時間』、『総合的な探究の時間』の改善・充実の在り方」及び「情報活用能力の育成との一体的な充実」「教科等横断的な学びの充実」が示されました。その参考資料では、全国学力・学習状況調査の結果を基に、総合的な学習の時間における探究的な学習の成果が示されています。
・探究的な学習に取り組む児童生徒は各教科の平均正答率が高い傾向
・探究的な学習と自己有用感等は正の相関
・探究的な学習と主体的・対話的で深い学びは正の相関
また、情報活用能力との関係では、「課題解決に取り組む学習活動を行っている学校ほど、考えをまとめ、発表・表現する場面でICTを活用している。その両方に取り組んだ学校グループの児童生徒は、それ以外のグループよりも各教科の正答率が高い」と示されています。
一方、PISA2022における端末活用に関する結果では、日本の高校生は「実社会での問題や現象についての情報を、オンラインで見つける」「自分で集めたデータを分析する」などの「ICTを用いた探究型の教育の頻度」において、OECD平均を下回っていることも明らかとなっています。
これらのことから、総合的な学習の時間においては、探究的な学習の過程を前提として端末の活用を通じて、総合的な学習の時間の成果を継承しつつ、改善・充実していくことが求められています。そして、質の高い探究的な学びと情報活用能力の育成を一体的に取り組む期待と責任を総合的な学習の時間が背負っていると考えられます。
そこで本特集では、「デジタル学習基盤の活用による質の高い探究的な学び」について、解説、論説、そして4本の事例で紹介します。

※2025年度限定サービス:2025年度の初等教育資料をご購入いただいた方に、特典として、2018年度の初等教育資料の抜粋電子版閲覧サービスを提供しています。当該年度の初等教育資料の文部科学省の解説、教科調査官記事のみになります。詳細は本誌、最終ページをご確認ください。ダウンロード用の二次元コードがあります。(記事の内容は2017年度当時の状況のものになりますので、予めご了承ください。)