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商品説明
特集
「主体的に学習に取り組む態度」をどう評価していますか?
特別支援教育において、児童生徒に「主体的に学習に取り組む態度」を育成することは、単に学力を伸ばすだけでなく、自己肯定感や自己効力感を高め、将来の社会的自立を支援する上でも重要な意義をもつと考えます。主体的に学習に取り組む態度とは、「自ら課題を見つけ、解決に向けて積極的に行動する姿勢」を指し、これを適切に評価して支援をすることが、学びを充実させる基盤となるといえるでしょう。
例えば、児童生徒が、
・身に付けたことを授業の中で使う、生かそうする
・学習への期待が高まる言動が見られる
・他の学習や学校生活・日常生活で生かそうとしている
などが、児童生徒の主体性と考えられます。児童生徒が「もっとやりたい」「やってみたい」と活動に意欲を示すようになることが望まれますが、「知識・技能」や「思考・判断・表現」に比べて、主体的に学習に取り組む態度を評価することは難しいと思われます。そのため、学習を通して、期待する児童生徒像や生活に生かせることを、教師がしっかりとイメージする力が問われるといえます。
特別支援教育では、学習目標の達成のために、個々の児童生徒の特性に応じた、きめ細かな支援を行うことが不可欠です。そのため、学習の過程において、児童生徒の進歩や変容を教師がしっかりと見立て、その進歩・変容に応じて随時授業改善を行うことが大切であり、単元終了後の総括的な評価においても、児童生徒の学びの過程や進歩・成長を多面的に捉える必要があると考えます。
そこで本号では、評価は、「指導に生かすとともに評定にも生かす」ことであり、評価と指導が一体であることについて触れながら、「『主体的に学習に取り組む態度』をどう評価していくか」を考える特集にしたいと考えています。
また、若手の方にも、経験の豊富な方にも改めて「主体的に学習に取り組む態度」という観点で特別支援教育における評価の在り方を見直し、主体的に学ぶ態度を育てるための包括的な評価手法の必要性とその重要性を論じていきます。