月刊 特別支援教育研究2026年3月号
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商品説明
特集
子どもの強み、良さ、学び方を活かす
春の訪れとともに、新しい一年の準備が始まります。3月は、これから出会う子どもを思い描きながら、学級や授業の土台を整える大切な時期です。
文部科学省によると、直近10年間で義務教育段階の児童生徒数は約1割減少する一方で、特別支援教育を受ける児童生徒数は倍増しており、特に、特別支援学級の在籍者数(2.1倍)、通級による指導の利用者数(2.3倍)の増加が顕著となっています。また、中央審議会答申「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」(令和3年)では、学校教育が直面している課題として「子どもたちの多様化」を挙げており、発達障害の可能性のある子どもや日本語指導が必要な子どもの増加についても触れています。「新時代の特別支援教育のあり方」として、全ての教師が特別支援教育の専門性を身に付ける必要性も示しています。これは、特別支援学級や特別支援学校に限らず、通常の学級を担う教師にも、障害や多様なニーズを理解し支える力が求められることを意味します。その基盤となるのが、一人一人の良さや強み、学び方の特性を理解し、生かす子ども理解です。
障害の重度化・重複化、読み書きの困難、行動や情緒の課題、コミュニケーションなど、子どもの教育的なニーズは多様化しています。発達段階や学び方、得意・不得意、家庭環境、文化的背景など、子どもは実に多様な姿をしています。子ども一人一人の成長と学びを支えるためには、教師の「見取り」、すなわち子どもを理解しようとする姿勢と専門的な知識と観察力、実践力が、かつてなく重要になっています。そして、子どもには、その子らしい「強み」や「良さ」があります。「できないこと」ではなく、「できること」「次にできそうなこと」に目を向けることが大切です。
今号では、多様な子どもに対する理解を深め、適切な指導・支援につなげていくために、子どもの実態把握や多面的なアセスメントの視点等を紹介します。一人一人の子どもが笑顔で生き生きと学ぶために、知っておきたい知識を改めて整理するとともに、子どもの特性に応じたよりよい指導・支援方法について特集します。本特集を通して、春の出会いを前向きに捉え、一年を通じて子どもの可能性を最大限に引き出すためのヒントをお届けします。


