月刊 特別支援教育研究2026年6月号
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商品説明
特集
自立活動が「好き」を育み「得意」を伸ばす
自立活動は、学習や生活上の困難を改善・克服することにとどまらず、子供一人一人の「好き」や「強み」「よさ」「得意」を生かし、自分らしく生活する力を育てる学習です。それは、「自らの人生を舵取りする力を育む学び」ともいえるでしょう。
しかし、学校種や教育形態の多様化が進む中で、「自立活動をどのように授業として位置付けるか」「教科学習や学校生活とどのようにつなげていくか」といった課題意識は、依然として大きいものがあります。自立活動の理解が十分でないまま、特定の方法(例:カード遊び、認知トレーニング等)のみが目的化・形骸化している実践も見られます。改めて、子供の実態に即して柔軟に支援を構成していくことの重要性が問われているともいえます。
一方で近年、高等学校や通常の学級においても、特別支援学校における自立活動の考え方から学び、子供理解に基づく支援を教育実践に取り入れようとする教員研修の動きが広がりを見せています。また、知的障害教育の分野では、時間割上の枠にとらわれず、生活・学習・行動のあらゆる場面を通して子供の姿を見つめ、実態に基づいて支援を組み立ててきた歴史と文化があります。
自立活動は、特別支援教育の領域でありながら、特別支援学校・特別支援学級・通級指導教室など学びの場を超え、多様な教育の場において実践の質を高める視点として、いま改めて注目されつつあるのです。
本特集では、自立活動を「子供の『好き』を育み、よさや強み、得意を見つけて伸ばすための教育活動」と位置付け、「これまでの実践」と「これからの自立活動」をつなぐ架け橋とすることを目的としています。
自立活動の内容を、子供の姿や実態把握からよさや強みをどのように読み取り、指導内容や授業として具体化していくのかについて、理論と実践の両面から示していきたいと考えています。
そして、自分に合った学び方、すなわち学習ストラテジーを身に付けることは、主体的に学び、生き方を選び取っていく力を育てることにつながります。読者が学びを共有し、それぞれの実践に生かすことのできる視点を提示するとともに、これまで培われてきた豊かな実践と、これから社会に求められる新たな自立活動の方向性へとつなぐ特集としたいと考えます。
