道徳授業を変えたい!と思ったときに、まず読む本―「本質」から始めるKTO入門

著者 加藤宣行 編著
長岡かの子 著
梶原さなえ 著
石光政德 著
古澤眞未 著
荒崎 愛 著
酒井真依 著
販売価格2,200 (税込)
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筑波大学附属小学校・加藤宣行先生と考える、「道徳授業を変えたい!」と思ったときに、何を考え、どのように取り組めばいいのか?

「子どもが前のめりになる道徳授業をしたい!」「子どもが本気で考えたくなる授業をつくりたい!」、そう思ったときにあなたは何から始めますか?

筑波大学附属小学校の加藤宣行先生は、「自分と目の前の子どもたちにしかできない『本物』の授業」を目指し、日々取り組んでいます。「本物」の授業を目指す中で、「KTO」という一つの拠りどころを確立されました。

「KTO」には、「K(子どもと)T(ともに)O(オリジナルをつくる)」「K(心の)T(扉を)O(オープンにする)」「K(壁を)T(扉にかえて)O(open--開く・拓く)」という思いが込められています。

この理念に共感し、KTOに基づく授業づくりが全国の先生方によって実践されています。個人で、あるいは学校全体で道徳授業の改善に挑戦し、手ごたえをつかまれている方がいらっしゃいます。

その先生方は、KTOの授業観を拠りどころにしながら、目の前の子どもや自身の課題に合わせた取り組みで成果をあげています。

本書では、そのように授業を変えて手ごたえを得て、自分なりのオリジナルの授業を確立している公立小学校の6名の先生方と加藤先生とで、「道徳授業を変えたい!」と思ったときに、まず考えたいことや心構えなどをまとめました。

 

公立でも私立でも、初任者でもベテランでも味わえる、達成感のある授業!

加藤先生とともに、道徳授業改善について考える先生方は、みなさん公立小学校で教員をされています。

豊中市立島田小学校の長岡かの子先生は、10年以上前から道徳授業の研究に励み、加藤先生とは異なるスタイルの授業にも取り組み、そのよさも実感してこられた先生です。

ほかの授業のよさも知りつつ、授業改善を行った長岡先生は、「道徳授業の難しさを改めて知った」と感じ、「子どもたちと一緒に目指しているのは簡単な道徳授業ではなく、難しいけれど面白い道徳授業」だと考えています。

池田市立緑丘小学校では梶原さなえ先生の情熱を起点に、石光政德先生が中心となって、学校全体で道徳授業改善に取り組んでいます。古澤眞未先生、荒崎 愛先生、酒井真依先生(現・池田市立秦野小学校)の3名は、初任者のころからKTO道徳に取り組み、達成感のある授業を試行錯誤しながら実現してきました。

6名に共通していることは、KTOの授業観を拠りどころにしながらも、目の前の子どもや自身の課題に合わせた取り組みで成果をあげているという点です。

KTOの授業観=本質から授業改善に取り組み始めたことで、それぞれのスタイルで達成感のある授業を実現できたと言えるでしょう。

 

動画で見る KTO授業の極意!

加藤先生によるKTO授業の極意をお伝えする特典動画が5種類収録されています。

導入、発問、板書など、KTOの授業観を具体化した授業の在り方について、「およげないりすさん」や「手品師」といった具体的な教材を用いて解説しています。

動画も併せて視聴することで、本書の内容理解が深まること間違いなしです!

 

ショートバージョンはこちら↓

 

そのほか、道徳授業から「人としての生き方」や「子どもたちが生きる未来」を考える、多くの著書をもつ思想家・内田樹氏との特別対談など、盛りだくさんの内容となっています。

道徳授業を変えたいと思い、これから取り組もうとされている方、すでに取り組まれているものの、行き詰ってしまっている方、手ごたえを感じていて、さらに高みを目指そうとされている方など、道徳授業を考えるすべての先生方と一緒に考えたい内容が詰まっています。 

はじめに

 道徳が教科化され、みなさんの周りでは「ここが変わった!」「授業がおもしろくなった」という手応えはありますか? せっかくの大きな変革のタイミングです。チャンスを生かし切れないまま気がついたら元に戻っていた、なんてことにならないようにしたいものですね。

 やればやるほどおもしろい世界は、道徳の世界にもあります。これは確信をもって言うことができます。

 実は私も、教員になったばかりの頃は、道徳懐疑論者の一人でした。けれど、研究主任として道徳教育に関わり始めた立場上、色々模索し、実践の場でくり返し試行錯誤するうちに、「これだ!」というものを見つけることができたのです。「これならおもしろい!」「子どもたちの反応も違ってきた」「もっとやってみたい」と思うことができる世界です。

 そしてその世界は、筑波大学附属小学校で道徳専科として全学年の道徳授業を担当し、実践しながら、一つのスタイルとして確立することができました。たまに「筑波だからできる」というようなことを言われることがありますが、それは違います。私は、公立の研究会に呼ばれて飛び込み授業をすることがありますが、その時にも「なるほど、そうきたか!」という新鮮な驚きを感じることが数多くあります。もちろん、子どもたちと一緒に悩んでしまってねらったところに行かない場合もありますが、それは筑波で授業をしていても同じです。大学生に授業をしたり、研修会に参加された先生方に模擬授業をしたりすることもありますが、その時はその時なりの反応が得られ、「なるほど、そう考えるのか」が飛び出してきて、私も本気にさせられるという経験を何度もしています。

 そのエッセンスは、「こうすればうまくいく」というような方法論ではありません。その場の子どもたちの意見を取り入れながらつくり上げるのです。料理に例えれば、食材とレシピが全て用意されていて『誰でも同じ料理が作れる簡単料理法』ではなく、食材の持ち味や特徴を把握した生かし方を考え、一層おいしく食べていただける、『こだわりの一品(逸品)をつくるために大切なこと特集』です。

 このエッセンスは、私以外の先生方や指導的立場にいらっしゃる方々にもお伝えすることができます。このような道徳授業スタイルのことを、本書では「KTO」と呼ばせてください。これは「K(子どもと)T(ともに)O(オリジナルをつくる)」という思いが込められています。それ以外にも「K(心の)T(扉を)O(オープンする)」という意味もあります。もともとは「K(壁を)T(扉にかえて)O(開く・拓く)」という思いからのネーミングなのですが、どれも思いは一緒です。そこに少しだけ「KaTOu」がつくる授業というこだわりも含ませていただいております。

 このKTOに基づく授業は、現在全国の先生方に実践していただき、手応えをつかまれている方がいらっしゃいます。そこから、私以外の先生方、教育現場でも共有できるという手応えもつかむことができました。先生方が「これだ!」というものをつかまれた時点で、その授業はその先生のオリジナルとなり、大事な財産となることでしょう。その場の子どもたちと、その先生とでつくった作品なのですから。

 本書はそのエッセンスを紹介したいと思い、実際の教育現場で個人的に取り組まれたり、学校全体で取り組まれたりしている仲間たちの実践もふんだんに取り入れながら作成しました。

 子どもも教師もやりがいを感じ、身を乗り出して考え始める道徳授業をしてみたいと思いませんか。そもそも、そんな授業があるのかという疑問をおもちの方もいらっしゃるでしょう。これを山登りに例えて考えてみましょう。「道徳はすべきことを理解し、公衆マナーを身につけられればよい」という頂上を目指して登り始めたら、その山がどこにあるかもわからずに終わってしまうかもしれません。きっと別の頂上があるはずだとは思うけれど、それがどこにあるのかわからずに戸惑われている方、山の麓でどうやって登ろうかと足踏みしている方、登り始めたはいいけれどこの道でいいのか行き詰っている方、様々でしょう。それら全ての方々の前に、等しく扉は用意されています。

 その扉を開く鍵は、ただひとつ。「道徳授業をもっとおもしろく、意味あるものにしたい」という熱い思いだけです。そして、そういう授業は確かに存在し、どなたにもできるようになる扉が用意されているのです。

 本書を通して、その扉を開く第一歩を踏み出してみませんか?

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著者 加藤宣行 編著
長岡かの子 著
梶原さなえ 著
石光政德 著
古澤眞未 著
荒崎 愛 著
酒井真依 著
出版年月 2021-10-21
ページ数 176
ISBN 9784491043401

はじめに

第1章 道徳授業の3つの押さえどころ
 1 今求められる道徳授業の押さえどころ
  1 柔らか頭の価値解釈
  2 子どもとつくる授業
  3 起承転結
 2 心に残る道徳授業エピソード
  1 筑波編
  2 飛び込み授業公立編
  3 中学校・大学・教員編
 動画で見る KTO授業の極意

第2章 道徳授業を「変える」
 1 KTOとの出会い
  1 これまでの取り組み
  2 自分自身に問う授業
  3 新しい挑戦
  4 挑戦の先に見えてきたもの
 2 授業の実際
  事例1 4年 かわいそうなぞう(日本文教出版)〔D-17 生命の尊さ〕
  事例2 4年 朝がくると(日本文教出版)〔B-7 感謝〕
  事例3 5年 うばわれた自由(日本文教出版)〔A-1 善悪の判断、自律、自由と責任〕
 3 まとめ

 座談会 第1部

第3章 道徳授業をみんなで「磨く」
 1 KTOとの出会い
  1 ときめき―KTOに出会って―
  2 もやもや―悩みの壁にぶつかって―
  3 もやもやとの闘い
  4 何を変えたのか
  5 「授業を変えたら何が変わった?」―子ども編―
  6 「授業を変えたら何が変わった?」―教師編―
 2 授業の実際
  事例1 1年 じゃんけんぽん(学研)〔C-13 公正、公平、社会正義〕
  事例2 3年 わらじづくり(学研)〔C-14 勤労、公共の精神〕
  事例3 5年 森の絵(学研)〔C-16 よりよい学校生活、集団生活の充実〕
 3 まとめ「道徳科で学校が変わる」=「道徳科で子どもが変わる」

 座談会 第2部

特別対談 「道徳授業」を超えて
 思想家・内田樹氏と加藤宣行先生との対談

編著者:加藤宣行(かとう・のぶゆき)
筑波大学附属小学校教諭。筑波大学講師。
東京学芸大学卒業後、スタントマン、スポーツインストラクター、神奈川県公立小学校教諭を経て、現職。
KTO道徳授業研究会主宰、光文書院 道徳科教科書監修、日本道徳基礎教育学会事務局長。
近著に『子どもが考え、議論したくなる学級づくり』(東洋館出版社、2019年)、『この一冊でぜんぶわかる! 加藤宣行の道徳授業実況中継』(東洋館出版社、2018年)、『加藤宣行の道徳授業 考え、議論する道徳に変える発問&板書の鉄則45』(明治図書出版、2018年)他多数。
最新の実践・研究会情報等は、Twitterアカウント@nobrand1960にて随時発信中。

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