説明文の教材研究コーチング 正木友則×桂 聖

• 読者対象:小学校教員
• 出版年月:2025年8月7日
• ページ数:256
• 判型:四六判

正木 友則（まさき・とものり）
愛知教育大学国語教育講座准教授。愛知県生まれ。広島大学大学院教育学研究科修了。博士（教育学）。全国大学国語教育学会、日本国語教育学会、日本教育方法学会 会員。コモンズ・ランガージュ 副会長。国語教育探究の会 事務局。
主な著書に、『「めあて」と「まとめ」の授業が変わる「Which 型課題」の国語授業』（東洋館出版社）、『アクティブラーニングで授業を変える！「判断のしかけ」を取り入れた小学校国語科の学習課題48』『Chromebook でつくる小学校国語の授業』『Chromebook でつくる中学校国語の授業』（以上、明治図書）、主な論文として、「国語科・教授＝学習過程における『ゆさぶり発問』の検討―説明的文章の学習指導への展開を見据えて―」（全国大学国語教育学会編『国語科教育』第82集、2017
年、pp.33-41）がある。

桂　聖（かつら・さとし）
共愛学園前橋国際大学准教授。
山口大学教育学部卒業、放送大学大学院文化科学研究科修了、早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程退学。山口県美祢市立伊佐小学校教諭、山口大学教育学部附属山口小学校教諭、広島大学附属小学校教諭、東京学芸大学附属小金井小学校教諭、筑波大学附属小学校教諭を経て現職。日本授業UD 学会理事長、光村図書「小学校国語教科書」編集委員、小学館『例解学習国語辞典』編集委員、初等教育研究会『教育研究』元編集長などを務める。
主な著書に『国語授業のユニバーサルデザイン』『授業のユニバーサルデザイン入門』『教材に「しかけ」をつくる国語授業10の方法（文学・説明文）』『論理が身につく「考える音読」の授業（文学・説明文）』『「めあて」と「まとめ」の授業が変わる「Which 型課題」の国語授業』『授業のユニバーサルデザイン（vol.1～13）』『授業UD を目指す「全時間授業パッケージ」国語（1～6年）』（以上、東洋館出版社）、『フリートークで読みを深める文学の授業』『クイズトーク・フリートークで育つ話し合う力』『フリートークでつくる文学・説明文の授業』（以上、学事出版）、『教科で育てるソーシャルスキル40』（明治図書）、『なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳』『小学1年生から論理的に書ける「三文作文」練習帳』（以上、実務教育出版）などがある。

まえがき
第１章　説明文教材をどう読むか
・説明文教材での教材研究のポイント
・「ビーバーの大工事」（Ｔ社２年）を例に
・ 説明文、そもそも読むのは何のため？
・「わかったつもり」と「教材の特性」

第２章　本格的な教材研究レッスン
・「わかったつもり」を乗り越えよ！
・「わかる」ベースと「わからん」ベース
・「ちょっと待てぃ！」と立ち止まる
・よりよく理解するための方法とは
・題名とかけて、扉とときます。その心は…？
・わたしのイチ推し☆
・事例があるのは何のため？

第３章　【学年別】説明文の教材研究
・「どうぶつの赤ちゃん」１年：説明文の王道は「比較」にあり！
・「どうぶつ園のじゅうい」２年：説明文だからこそ、筆者の気持ちに迫る！
・「ありの行列」３年：仮説・検証という科学的な説明文の基礎をおさえる
・「アップとルーズで伝える」４年：大きな比較と小さな比較の目的は？
・「固有種が教えてくれること」５年：段落や図表の必要性の有無を考えることで、その効果と価値に迫る
・「『鳥獣戯画』を読む」６年：筆者に立ち向かう読者に育てるために

第４章　説明文の教材研究に求められるものとは
対談：正木友則×桂 聖
・説明文の教材研究で大切なこと
・「教材側」と「子ども側」から捉える
・教師のねらいとねがい
・子どもの問いが深まって探究する授業
・理解者のスタンスと表現者のスタンスの往復
対談を終えて 　　　桂　聖

資料・長崎伸仁 論文
「表現力を鍛える説明文の授業 」
長崎論考の〈実践をつくる言葉〉を考える―解説に代えて 正木友則