教師のポテンシャルが開花する授業の「見方・伝え方」
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商品説明
学習指導案をどう読み解くか?
授業記録をどう取るか?
他者の授業を自分の授業にどう生かすか?
自分が見た授業を授業者にどう伝えるか?
「補完」「関連」「吟味」「葛藤」教師のかかわり「4つの視点」で、授業を見る!授業をつくる!授業を伝える!
本書の概要
他者の授業から学ぶことなく、自身の授業を改善することはむずかしいと言われます。しかし、ただ漠然と授業を見ていても、身の肥やしにすることはできません。なぜなら、授業者の意図や授業の構造に目を向けてこそ授業改善につながる気づきを得られるからです。また、授業を「見る力」が培われてくると、自身の授業改善のみならず、授業の課題や可能性を授業者に「伝える力」も養われてきます。そこで本書では「他者の授業からどのように学べば自分の授業を改善できるか」「自分が見た授業で気づいたことを授業者の授業改善に役立てられるようにするためにどう伝えればよいか」について実践的なノウハウを紹介します。若手からベテランまで、授業づくりの本質を問い直し、実りある教育実践を再構築するための1冊。
本書からわかること
他者の授業からどう学べば自分の授業を改善できるかがわかる
他者の授業を見る際には「自分の課題に照らし合わせて捉える」ことが重要です。そうであってこそ、模倣にとどまることなく、自身の授業スタイルや子どもたちの実態に応じた「自分なりのアレンジ」を行えるようになります。そのためにはまず、自分自身の課題を明確にし、その解決につながる視点をもって授業を見ることが必要です。たとえば、「なぜこの子どもは活発に発言しているのか」「教師はどのようなかかわりでその姿を引き出したのか」といった視点をもって授業を見ることで、自身の具体的な改善の糸口を見いだすことができるようになります。
そこで本書では、他者の授業からどう学べば自分の授業を改善できるのか、その具体的な方法を紹介します。
他者の授業を見て気づいたことをどう伝えれば授業改善に役立てられるのかがわかる
他者の授業に対してアドバイスする際は、「具体的な手だて」と「それを支える意図」をセットで伝えることが重要です。たとえば、表面的な感想や印象論に終始せず、「このタイミングでこの発問を入れることで、子どもの○○という反応が生まれていた」など、子どもの「学びの事実」に基づいてアドバイスすることができてはじめて、授業者は授業改善につながる具体的なイメージをもてるようになるのです。
また、自身の価値観を押しつけず、相手の目指す子どもの姿や授業観に寄り添う姿勢も大切です。特に、初任者や実習生に対しては、「なぜその手だてが必要なのか」を丁寧に言語化して共有することが必要です。こうした、学びを促すコミュニケーションをどう図るかによって、伝わり方が変わるのです。
本書では自分が見た授業での気づきをどう伝えれば授業改善に役立つか、その具体的な方法を紹介します。
教室環境・子どもの姿から、授業を見る学級の質をどう読み取ればよいかがわかる
授業の質は教室に入った瞬間から見抜くことができる――本書では、教室環境や子どもたちの視線、態度、やり取りなどから学級の状態を読み取る手法を紹介します。たとえば、ランドセルの整頓状況や教室の清掃状態は、教師の目線の高さや指導の行き届き具合を反映しており、学級経営の成熟度を端的に示す要素です。また、特定の子どもが教室の来訪者に対して独特の視線や目配せを送っていれば、その学級で何が起きているのか「荒れの兆候」を見とることができます。こうした学級の細部に宿る情報を正しく読み解いたうえで授業を見るかどうかでも、授業を見る精度が変わってきます。
このほかにも、教室環境・子どもの姿から、授業を見る学級の質をどう読み取ればよいかについても、具体的な考え方や方法を紹介します。