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月刊 理科の教育2025年8月号

ISBN: 4910093130859

一般社団法人日本理科教育学会/編

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特集:子どもも教師も育つ授業研究とは

理科の授業研究をどのように進めていますか?

 授業研究で子どもは育つ。教師も育つ。教師が育つと、子どもはさらに育つ。これは、理科に限らず、どの教科においても当てはまるでしょう。
 しかし、現状はどうでしょうか。働き方改革が叫ばれ、これまでの「当たり前」が見直される中で、授業研究の位置付けがどこか変わってきてはいないでしょうか。また、現場においては教員が対応しなければならない案件の複雑性と多様性が年々増していることにより、本来は一番真ん中に置くべき授業研究にかける時間が減少してしまっているのではないかと思われます。小学校理科においては、教科担任制が進む中で、「採用後、全く理科を担当することなく、中堅になってから初めて理科を担当することになり、正直困っている」「理科専科になったが、時間の調整などが難しく、うまく学びを深めることができていない」「理科を教科担任制で行っているため、学校内で授業研究する対象にならない」などといった声も聞かれます。つまり、「授業研究は大切で、教師としての本分であることはわかっているものの、やろうと思ってもできない」といった現状があるのではないでしょうか。このような現状に、危機感を覚えずにはいられません。
 一方で、理科を校内研究の中心に据え、学校全体で取り組み、素晴らしい成果を上げている小学校もあります。また、学校全体の子どもたちがもっている課題を的確に捉え、理想とする姿を明確にもちながら、理科においてはそれをどのように具現化していくべきかを提案している中学校や、SSHの高等学校もあります。その中には、理科発信で、他教科にも効果が及んだという例もあると聞きます。このような学校は、いったいどのようにして先に述べたような課題を克服し、理科の授業研究に取り組んでいるのでしょうか。恐らく、かなり戦略的に、授業研究を中心に据えながら進めていることでしょう。
 そこで本特集では、理科の授業研究をどのように進めているのかについて、その考え方やノウハウを紹介します。研究発表会当日だけでは共有しきれない、ある意味で「研究の舞台裏」に隠されている素晴らしい実践を、読者の皆さんとぜひ共有したいと考えます。そうすることで、理科教育が置かれている現状から見える課題を克服し、一つでも多くの学校が授業研究に豊かに取り組み、子どもも教師もよりよく育つための礎としていくことができるのではないでしょうか。

(『理科の教育』編集委員会)