月刊 初等教育資料2025年11月号
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商品説明
特集Ⅰ
小学校におけるウェルビーイングの実現
令和5年に閣議決定された第4期教育振興基本計画では「持続可能な社会の創り手の育成」と「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」という2つのコンセプトが掲げられ、これらは社会や個人の在り方を考える上で極めて重要な理念となっています。ウェルビーイングが実現された社会とは、子供から大人まで一人一人が担い手となって築いていくものであると考えられます。社会全体のウェルビーイングの実現に向けては、個人のウェルビーイングが様々な場において高まり、個人の集合としての場や組織のウェルビーイングが高い状態が実現され、そうした場や組織が社会全体に増えていくことが必要となります。学校現場においてもこれらの要素を育むための教育活動が行われており、ウェルビーイングの理念とそれを踏まえた学校現場における実践に関する理解が、今後、更に浸透していくことが期待されています。
そこで、本特集においては、理念をより深く理解するために、国際的な動向、実践上の留意点等を解説や論説で示し、さらに具体的な実践を紹介することでテーマに迫ります。
特集Ⅱ
学習指導要領における指導のポイント[算数]
単元を見通して統合的・発展的に考え、資質・能力を育む
小学校学習指導要領(平成29年告示)(以下、「学習指導要領」とする)では、育成を目指す資質・能力を三つの柱で整理し、資質・能力の育成に向けて、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を行うこととしています。深い学びを通して、一つ一つの知識を相互に関連付けて深く理解し、更なる問題を見いだし、解決することによって、資質・能力を育成することが目指されています。
深い学びは、算数科における統合的・発展的に考えることと共通点が多いと考えられます。「解説算数編」において、「統合的に考察する」とは、「異なる複数の事柄をある観点から捉え、それらに共通点を見いだして一つのものとして捉え直すこと」。「発展的に考察する」とは、「物事を固定的なもの、確定的なものと考えず、絶えず考察の範囲を広げていくことで新しい知識や理解を得ようとすること」と示されています。これらの説明からも、知識と相互に関連付けてより深く理解するといった深い学びと、統合的・発展的に考えることは、共通点が多く、算数科において、深い学びの視点からの授業改善をするためには、統合的・発展的に考えることが重要です。
そこで本特集では、算数科における深い学びの視点からの授業改善を行うために、単元を見通して統合的・発展的に考える学習の重要性について考察します。その先には、学年を越えて学習内容を統合的・発
展的に考える子供の姿を期待したいものです。
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