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商品説明
特集
いまだからこそできる!年間指導計画の再構築~個別最適化と単元のアップデート~
年間指導計画は、学年や学級において、その年度の学習活動の見通しをもつためにあります。どの時期に、どれくらいの時間をかけて、どのように学習活動を展開するのか、またその活動を通してどの程度まで児童生徒の学びを高めたいのか、1年間にわたる具体的な児童生徒の学習の様子を思い描きながら構想を立て、学習評価を生かしたカリキュラム・マネジメントを行う上で重要な役割を担う指導計画です。
また、年間指導計画において単元を配列する際には、複数の単元の間に何らかのまとまりや主題性をもつようにし、単元と単元とが活動や児童生徒の意識の流れにおいて一定の連続性をもち、場合によっては連なって展開されることで、児童生徒が活動の見通しをもって、学びを深め学習意欲を高める効果が期待できます。単元・題材の目標を踏まえて、個々の児童生徒の障害の状態等に即して個別の指導目標を設定する必要のある知的障害特別支援学校において、年間指導計画の担う役割は大きいものです。
2017年4月に公示された特別支援学校幼稚部教育要領、小学部・中学部学習指導要領の改訂のポイントの一つに「各学校におけるカリキュラム・マネジメントの確立」があります。特別支援学校においてカリキュラム・マネジメントを行う際、「児童又は生徒に何が身に付いたかという学習の成果を的確に捉えること」「個別の指導計画の実施状況の評価と改善を、教育課程の評価と改善につなげていくよう工夫すること」「児童生徒の学習状況を的確に捉え、それをカリキュラム・マネジメントの中で、教育課程や学習・指導の改善に発展・展開させていくこと」が必要であると述べられています。単元の評価結果が個別の指導計画に反映され、児童生徒の成長から年間指導計画を見直し、次年度の年間指導計画を構築するサイクルが各学校に求められています。
年間指導計画の見直しにおけるカリキュラム・マネジメントが機能する必要がありますが、各校では苦労しているのではないでしょうか。通例では、年間指導計画の見直しや修正を行うのは年度末ですが、児童生徒の学習状況や学習の進度によっては、年度の途中に見直しや修正を行う必要があるのではないでしょうか。また、様々な事情により、年間指導計画の予定どおりに授業が進まないことが考えられます。