
月刊 特別支援教育研究2025年10月号
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商品説明
特集
社会参加する力を育む「社会科」
社会科は、今の学校や家庭での生活や学校卒業後の地域などで充実した生活を送る上で、必要な教科です。知的障害のある児童生徒の学習上の特性からも、実際的な生活場面の中で、具体的に思考や判断、表現できるようにする指導が効果的です。指導内容も知識を得るだけでなく、自分の生活とどのようにつながりがあるのかを実際的な場面と結び付けていくことができる教科の一つです。
社会科の目標は特別支援学校中学部学習指導要領において、「社会的な見方・考え方を働かせ、社会的事象について関心をもち、具体的に考えたり関連付けたりする活動を通して、自立し生活を豊かにするとともに、平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を」育成することを目指しています。「社会的な見方・考え方を働かせ」とは「視点や方法(考え方)を用いて、調べ、考え、表現して、理解したり、学んだことを社会生活に生かそうとしたりすること」(特別支援学校学習指導要領解説 各教科等編(小学部・中学部))です。特に、得た知識を自分の生活と結び付けて具体的に考えて深く理解することや、社会に主体的に関わろうとする態度の育成・醸成にも関わる教科です。知的障害のある児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の各教科では、中学部と高等部で設定されている社会科ですが、小学部生活科や小学校生活科・社会科の学習を踏まえた系統性・発展性、高等部社会科への連続性を考慮した取組が求められています。
そこで本特集では、児童生徒が社会科の学びを実生活に生かし、自分が社会とどのように関わっていくのか、社会参加する力を育む社会科の授業づくりについて考えていく機会とします。