学校と境界知能
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商品説明
「うまくできない」の裏にある、境界知能の子どもの困りに気づくために
本書からわかること
軽度知的障害・境界知能・定型発達を、認知発達の連続体として捉える
知的障害の知的機能については、差異論と発達論といった2つの見解があります。
本書では、境界知能が明らかな障害ではないこと、そして、境界知能の子どもは軽度知的障害と平均的な知能域の間に位置していて、定型発達児に比べ発達が遅れているといった発達論の立場から、境界知能の子どもの特性を捉えていきます。
つまり、軽度知的障害児と定型発達児の、記憶や言語、数概念、視覚・聴覚認知、注意、学習、問題解決などの認知特性を整理した上で、境界知能の子どもはその中間に位置づけられるため、かれらの認知機能の特性は両側から比較することで推定できるということです。

学習の土台となる認知機能ごとに、境界知能の子どもの特性を理解する
本書では、学校生活の中で特に重要となる認知機能を軸に、章立てを構成しています。たとえば、言語、視覚認知、数概念、記憶、注意、聴覚認知……などです。
軽度知的障害・境界知能・定型発達を、認知発達の連続体として捉える発達論をふまえ、以下のように特性を整理していきます。
【言語】:境界知能の子どもは、定型発達児より言葉の意味理解や概念形成がゆっくりで、軽度知的障害児ほどではないものの、言語によって指示される行動の調整につまずきが生じやすい。
【注意】:境界知能の子どもは、定型発達児より注意の持続・配分・切り替えが弱く、軽度知的障害児ほどではないものの、不注意や集中困難、切り替えの遅さがつまずきにつながりやすい。
【記憶】:境界知能の子どもは、短期記憶・ワーキングメモリの発達の遅れによる影響から、定型発達児より低い学習成績を示す場合があるが、これらの遅れは精神年齢を一致させると大きな差はない。
以上は一部ですが、本書では、短期記憶やワーキングメモリ、記憶方略など、より詳細な観点からも、境界知能の子どもの特性について分析を行っています。
さらに、対人スキルやメンタルヘルス、性格特性、運動能力など、学校や社会の中で生活していくために大切な点についても、境界知能の子どもの特性を具体的に示しています。
こんな方におすすめ
・境界知能の子どもが何に困り、どうして学習につまずいているのか、知りたい方
・境界知能の子どもに見られる認知の特性を知りたい方
・学習で困っている子どもが境界知能に当たるのかどうか、気になっている方
・境界知能とは何か、軽度知的障害や定型発達との違いは何か、知りたい方
・知的障害・境界知能の考え方や成り立ち、認知発達理論について理解したい方
・知的障害、境界知能の研究にたずさわる方


